糖尿病用キャットフード

血糖値のコントロールが上手くできなくなり、そこからさまざまな病気につながっていってしまう深刻な病気、糖尿病。
重症化すれば、命の危険もグッと近くなってしまいます。
今回は、糖尿病の進行を抑えたり、改善が期待できるキャットフードについてご紹介します。

まず前提として、糖尿病の猫には血糖値が上がりやすい食材を用いたものを食べさせてはいけません。
主な食材を挙げると、砂糖をはじめとする糖類、穀類、いも、とうもろこしなどです。
キャットフードの多くはとうもろこしと穀類を含んでいるため、残念なことに市販されているものはほとんどが与えない方が良いのです。

そのため、安心して与えることができるのは、糖尿病用に作られた「療養食」に限られるというわけです。
療養食のキャットフードは一般的なドライキャットフードと1粒1粒同じ位の大きさで、1袋あたりも3~4kgとなっています。
先ほど挙げた血糖値が上がりやすい食材をできる限り含まず、かつ血糖値のコントロールもしてくれる効果があります。
ただ、ドライタイプの糖尿病用の療養食は他の病気用のものよりも高くなっているのが現状です。
同じ4kgでも、一般のものは2000~3000円、糖尿病以外の病気用は3000~4000円ですか、糖尿病用は4000円以上してしまいます。
中には6000円近いものもあり、経済的負担が大きいことがわかります。
しかし、お金を出し惜しみして一般のものを選ぶよりも、お金を減らしてでも猫に合うものを選んだほうが、確実に糖尿病の悪化を抑えられます。

また、ウェットタイプのものもあります。
血糖値に気を遣っているということは、まともに食べられる食材が入っていないのではとイメージしがちですが、実際にはチキンなどが入っているものがあり、嗜好性がありながら肥満や糖分の過剰な摂取を防ぐ効果があります。
値段も一般的なものと同様の200~300円ほどになっており、経済的負担は大きくありません。