泌尿器症候群用キャットフード

かかってしまうと、たちまち著しく日常生活に影響が出てしまう、泌尿器症候群。
頻繁にトイレに行くのに尿が出ない、血が混ざってしまう血尿、膀胱炎など、様々な異常が発生してしまいます。
今回は、これらの症状からなる泌尿器症候群に効果的なキャットフードについてご紹介します。

まず、最初に現時点での愛猫の食生活はどうなっているでしょうか? すでに体重に見合った適量の総合栄養食や、その他健康面を考慮したキャットフードをあげているなら、特に問題はありません。
一方で、嗜好性ばかり高い一般食や、本来人間の食べ物であるものをあげているならそれは問題です。
というのも、それらには健康的なキャットフードよりもマグネシウムが多く含まれていることがほとんどだからです。
マグネシウムは尿路結石をはじめとする、尿に関する機能に悪影響を及ぼす原因となってしまい、過剰摂取は避けるべきこと。
なので、前提としてまずは食生活に問題がないかを振り返ってみましょう。

本題の泌尿器症候群に効果的なキャットフードですが、特徴としてはやはり「マグネシウムの含有量が少ない」という点があります。
マグネシウムが少ないだけでも泌尿器症候群の進行を抑えられる効果があり、泌尿器症候群用キャットフードであれば必ずといっていいほどこの点があります。

また、他には「尿のpHを調節してくれる」という点もあります。
泌尿器の病気で代表的な症状として、「尿が出なくなる」という点があります。
これは尿道に結石が詰まってしまい、それが妨げになって尿が出せないというのが原因です。
さらに言えば、本来尿は酸性で、ミネラルやリン酸アンモニウムマグネシウムなどの物質を溶かして排出します。
これが泌尿器症候群では尿がアルカリ性になってしまい、それらの物質が解けずに固まり、結石になってしまうのです。
これを抑制・改善するために、泌尿器症候群用キャットフードは尿を酸性に保ったり、アルカリ性に傾いても酸性へと立て直す役割があります。